web悠果堂美術館通信(78)
本日(9/14)20作品をアップしました
新規掲載作家としては澤村陶哉の「筍型」の白磁花入れがあります。
いわゆる「筍型花入れ」は私が陶芸を始めて以来好きなフォルムのひとつで、
私自身も今まで幾つ作ったか分からないほど沢山の上手くはない「筍」を作りました。
それでも私と少しでも違うフォルムの「筍」やその発展形を見ると魅了されてしまうのは何故か不思議です。
やきもの(花入れ)典型的なフォルムのひとつに「筍」が入るからかとも考えています。
加えて、宮之原謙、室町勝廣、若尾利貞・経、鈴木蔵、八木一夫、島村光、河本五郎、田中光謙の作品があります。
私が好きな作家が多く、かつ影響を受けている作家群とも言えます
どの作品も作家の個性と美意識が横溢した作品で、必ずやお楽しみいただけると思います。
コロナ禍の昨今、ギャラリーやデパートの個展はどこも閑散としているようです。
陶芸に限らず、絵画や写真等あらゆる美術展がファンを集客できない状態が続いています。
特に美術系の落ち込みはひどいようで、素晴らしい企画を立案、開催しても客が集まらないとよく耳にします。
確かに、芸術の鑑賞には心のゆとりが必要で、長引く自粛生活で心にゆとりがないのも事実ですが、
コロナ疲れのこの時期だからこそ、対策を十分にして芸術作品に触れ小さな感動を味わって頂きたいと願うばかりです。
なお、「静岡陶芸美術館」では9月26日まで「涼を味わう・白磁と染付」展を開催しております。
お近くにお越しの際は是非ご来館ください。
また10月2日(土)からは「現代志野の双璧 鈴木蔵vs若尾利貞」と銘打って、志野と鼠志野の頂点に立つ
二人の作家の力作を展示いたします。
こちらもぜひご高覧ください。
↓蕎麦筒
可も無し不可もなしの花入れ