web悠果堂美術館通信(77)
7/9(金)に21点の新規作品をアップしました。
新規の作家としては加藤靖彦、尾関作十郎2名の作品がございます。
今回は人間国宝の作品を集中的にアップしました。
富本憲吉、鈴木蔵、藤原啓、中島宏、清水卯一、十四代今泉今右衛門、山本陶秀、三代徳田八十吉、福島善三の
逸品がございます。
鬼籍に入った作家のほうが多くなりますが、これらの作家はいつ見ても安心して楽しむことができる作家であり作品です。
「虎は死しても皮を残す」と言いますが、作家は亡くなってもなおその作品は輝き続けています。
また私の好きな塚本司郎、澤田痴陶人、初代宇野宗甕の作品もございます。
こちらの作家もすでにお亡くなりになっていますが、その作品も今なお光芒を放ち続けています。
是非ご高覧ください。
なお、静岡陶芸美術館では7/3(土)から9/26(日)まで、企画展「涼を味わう―白磁と染付-」というテーマで、
文化勲章受章の板谷波山、富本憲吉、楠部彌一の作品と人間国宝7名の白磁や染付作品を中心に約140点の作品を展示しております。
今回は今まで展示する機会に恵まれず、ようやく展示の機会を得た日本古陶磁や中国、朝鮮の陶磁器もあります。
手に触れることができる作品もございますので是非ご来館ください。
また、次回の企画展は「現代志野の双璧-鈴木蔵と若尾利貞」と銘打ち、
向う10年以上は並ぶ作家が出ないであろう二人の巨匠に絞った企画展を予定しております。
この企画展には二人の作家の長男であり、かつ父親とは異なるやきものを追及している鈴木徹、若尾経の二人の作品も展示し、
将来を嘱望されている二人の若手の「現在」を添えてみる企画です。
ご期待に違わぬ企画を目指し、スタッフ一同頑張ってまいります。
↓柿釉八角筒
もう少しマットな色合いになればいいのだが、
どういうわけか焼成のたびに色合いや雰囲気が少しずつ変わる。
テリのないマットな柿を目指してずいぶん焼成を繰り返しているのだが、
なかなか満足するものができない。