施工実績のアップ
本日、平成28年度の施工写真をアップしました。
ご覧頂ければ幸いです。
さて、いつも感じることは道路上に車影のない写真を撮る苦労です。
交通量の多い道路で、着工前、完成の写真それぞれを、通過車両の姿を写さず撮影することは監督にとって結構大変なことです。
掲載した写真も何度かのシャッターチャンスの末に撮った写真だと思います。
些末なことですが、そのような事を頭の隅において写真をご覧いただければと願います。
私個人は現場の出来・不出来や規格は、工事写真より現場の検査や立ち合いではっきりするので、
着前・完成の写真に車両が少しくらい写ってもどうということはないと考えています。
社員にもそう言っていますが、どうも最近の風潮はそれではだめなようで、
何より現場の出来よりも書類の出来が工事評価のポイントになるから写真も美しく?だそうです。
こうした傾向はどんどんエスカレートするので困ったものだと思っています。
監督はいつも早出して撮影をしますが、たった1枚の写真を撮るため、時には日を変えて何度もチャレンジするようです。
ところで、
ここ数年「官技術の低下」、「官積算の間違い」という記事が『日経コンストラクション』などで良く取り上げられます。
官技術者の現場に対する知識の低下は年々加速し、公共工事の執行に大きな課題の一つになっています。
「もの作り」に練達するにはまず身をもって現場で、というのが大前提ですが、現場に出る機会が少ない官技術者が増え、
経験不足から工事の全体像を頭で描けず、要諦がどこにあるのか判らない官技術者が増えています。
書類のチェックだけが細かくなっているのが現実ですが、何処かでこの流れを転換しないと、
現場を作る建設業者は「もの作り」の喜びや感動から遠ざかる一方になりそうです。
日本の建設技術はかつて世界を凌駕しましたが、今は韓国などに追い上げられています。
様々な要因はありますが、書類作りに忙殺される監督を少しでも書類から解放することも解決のひとつと考えています。
それにしても、何時から何故、この国は様々な場面でこんなに多くの書類を必要とする国になったのだろう。
他方で、高級官僚が「書類は廃棄した」と誰も信じない話を臆面もなく国会で答弁するくせに、だ。
↓鉄赤釉鉢
土は不知火の耐火度の弱い土を混ぜたものだが、1255℃でもヘタらなかった。
こんなに渋いアガリになるのだったら鉢でなく、茶碗にすればよかった。
カセた黒楽のような感じが気に入ったが、ここまで渋い鉢では貰い手もなかろう。
気が向いたら茶碗で作ってみよう。誰かが欲しがるかもしれない。