静岡陶芸美術館 開館5周年
10月4日に静岡陶芸美術館が開館5周年を迎えました。
5年間を振り返っても時間の経過にまったく実感が湧きません。
あまりにも早く時間が経過したという名状しがたい思いだけがあります。
おそらく現代の時間のスピードは、だれもが時間の蓄積を実感できない速さなのかもしれません。
自分の意志で「生き急ぐ」のではなく、時代に生き急がされる人生は空疎なものになりそうです。
子供のころはあまりに1日が長く、時間が止まっているのではないかという思いさえありましたが、そうした思いはどこに消えてしまったのだろう?
ソルジェニツインが「1日は1年のように長く、1年は1日のように短い」と強制収容所の時間の流れを語っていたが、
現代では「1日は数時間のように短く、1年は1か月のように短い」とでもいえるかもしれない。
ともあれ、コロナ禍の閉館などもかろうじて乗り越え5年が経った。
日本が世界に誇るやきものの美を発信し続けることが私たちの使命と考え、もうしばらく凌いでいこうと思う。
各位のご支援を切に願うものであります。