web悠果堂美術館通信(84)
久しぶりの更新になります。
4/22(金)23点の新規作品を掲載しました。
今回の作品はどれも作家の実力が横溢した逸品です。ぜひごゆっくりご高覧ください。
第一に荒川豊蔵の志野茶碗2つです。
図録などに掲載された逸品ですが、是非「静岡陶芸美術館」で現物に接していただけたら幸いです。
このところ荒川豊蔵の作品なかでも黄瀬戸の花入れに魅かれています。
以前にも申し上げましたが、私の理想とする花入れは花を挿さなくても作品それ自体が屹立する花入れです。
花を活ける側に少しだけ花と器の調和やセンスを要求する花入れとでも言いましょうか。
そういった花入れにはなかなかお目には掛かれないものですが、荒川豊蔵の花入れにはそうした要素があるような気がしています。
続いて私の好きな清水卯一の3作品、同じく若尾先生の赤志野茶碗と陶筥、鈴木三成先生の2作品があります。
ほかに、河本五郎、塚本司郎、中島宏、徳田八十吉、川瀬忍、松井康成、筒井廣明、津金日人夢、村田陶苑、村田亀水、
峯岸勢晃、宮之原謙のそれぞれ大作があります。
また明時代の芙蓉手染付大皿(中国古陶磁)も加えました。
是非ご高覧ください。
こうして掲載作家を並べてみると、当たり前ですが私が尊敬し好きな作家ばかりです、
おそらくこれらすべての作家に共通するのは、難しい仕事を根気良く丁寧に続けているという点と
基礎がしっかりした作家だと思います。
私のとってはすべての作家が反面教師です。
下手のくせに丁寧でなく、根気が続かないのが私の作陶だと嘆息する毎日ですが、
基本に忠実に、かつ根気よく作陶を続けなければという思いをまた新たにしています
↓飴釉六角筒
前作になるが、ここ数年飴と柿ばかりやっているので、
保管場所がないほど作品がたまっている。