私の作品(まとめて)をアップしました
最近の私の作品をまとめて(1枚)アップしました。
最近焼成した作品の一部で、最近だけでもこの3倍くらいの数があります。
置き場所を求めて実家にまで進出しました。
さて、
「数は力なり」とは政治の世界でよく聞く言葉だが、物作りの世界においても同じだと思う。
「今日は気持ちが乗らないから・・」等と自分に言い訳をして「翌日まわし」は絶対ダメなようだ。
気持ちが乗ろうが乗るまいがとにかく作り始める。これが最も大事なことだと思う。
1日練習しないと取り戻すのに3日掛かると言ったのは確かスポーツ選手だったが、
物作りもこれに近い。
以前、吉本隆明の著書で「プロの根拠」について、趣旨は「プロとはその仕事で生活する人間ではなく、
原稿用紙に向かい何事かでも書くことを繰り返せる」ことがプロ(この場合物書き)だと読んだことがある。
彼曰く、「毎日原稿用紙に向かい、10年間書き続ければ誰でもプロになれる。」
「毎日」と「10年」は高いハードルともいえるが、志さえあれば出来ない話ではない。
物作りの世界も全く同じで、ただ繰り返すことが基本でそれが飛躍のばねになると思う。
必要なことは、前よりもほんの少し何かを加える工夫することだけだろう。
とにかく繰り返そうと思う。
そして、1000個作った作品の中に1個でも心の底から納得できるものがあれば、こんな幸せなことはない。
辛いことに、窯から出して暫くすると「ああすればよかった、こうすればよかった」という思いばかりがいつも続くが・・・。
以前大事なことを学んだ。
人の脳は何かしようとする時、いやいやながらでもあえて始めると、
そのうちに脳が気乗りしない気分を消し去り、
逆にやる気が出る側に気持ちを組み変える作用があると聞いた。
なるほど、惰性で始めたにもかかわらず、しばらくして気持ちが波に乗ることが度々あった。
何より天才でない私たちは「気分が乗らない」などと言うのはおこがましいかもしれない。
とにかく数を作ろうと思う。
技術が身体に染み込むまで作り続け、その先にあるなにものかが掴めれば打ち込んだ甲斐がある。
何もなくてもそれが私の限界だと考えればいい。
とにかく色々考えて、常に作品に新しい物を付け加えることが出来れば、
少しづつでも技術は進歩はするだろう。
厄介なのは技術の先に「美」を生み出せられるかだが・・・。
(自然釉筒)