今度はポケモンかよ

お知らせ

静岡陶芸美術館は閉館を19時にしてある。

多くの美術館が17時閉館となっているが、当館は19時に設定した。

理由は、仕事が終わった後に文化的な施設や催しに行きたくてもほとんどの施設が閉館しており、

なかなかアフターファイブに美術館で作品鑑賞という機会がどこの町にもないからだ。

当館は、夕食後をぜひ美術館で過ごして欲しいと思っている。

 

 

過日のニュースでも、観光庁による海外の旅行客へのアンケートでは、日本の文化施設が夜はほとんど閉館してしまい、

遊びの場所も含めて訪れる場所がない(夜を楽しむことができない)という不満が圧倒的だと伝えていた。

別段、インバウンドを想定して19時閉館にしたのではなく、

わが身に置き換えると、

この町には夕方訪れる文化施設や静かな喫茶店がなく、私自身が不自由していたからに過ぎない。

仕事帰りに少しやきものを鑑賞し、落ち着いてコーヒーでも飲んでもらいたいという発想が根本にある。

10月初めにオープンしてから3か月近くになるが、残念ながら仕事帰りに寄ったという人はあまりない。

日没が早くなったこの時期は、やっぱりそれだけのゆとりがないのだろうか、18時過ぎの来館者あまりは多くない。

 

 

人の流れ(入館者の動態)が少し掴めてきたこの頃になって、夕方になると入館しないが駐車場に長くいる人が目立つようになった。

最初はなぜ車の中から出ないで、ずっと車内で同乗者と話し込んでいるのか分からなかった。

若い男女が多かったので、別れ話でもしているのかと思い、仕方がないから見て見ぬふりをしてやっていたが、

徒歩で駐車場に入り込み、長い間スマホを覗いている青年や少女などもいて、だんだん違和感と気味の悪さが増してきた。

「待ち合わせは美術館で」というローカル番組があるが、待ち合わせが駐車場では洒落にもならないだろう。

 

 

理由の判らない現象は今でも続いているが、ある時スタッフが、美術館の駐車場にポケモンがいるのではないかと言った。

成程、そう言われてみると今まで車や徒歩で駐車場に入り込み、私には理解不能な動きをする人たちは、

ポケモンを捕まえ(?)に来ているようにも見える。

以前運転中にポケモンを捕まえようとして事故を起こしたニュースが何度かあったが、最近は聞かないので、

メーカーがそのゲームをやめたと思っていたが、今はどうなっているのだろう。

 

 

彼らに無断駐車や無断侵入と文句を言うつもりはないが、一言断りがあってしかるべきだろう。

ポケモンかどうか私にはわからないが、どうしてうちの美術館の駐車場にという思いはある。

そのうち他所に移動するのかもしれないが、建物内部に移動したら傍若無人の人たちは中まで来るのだろうか。

美術館はゆったりと静かな時間と空間を提供することをコンセプトにしているから、

中に入り込まれたら困ったことになる。

それにしてもうちの美術館の駐車場には誰(何)がいるのだろう。

 

 

美術館が開館してから2か月半になるが、

最初にふたりの天使が来てくれスタッフみんなを励ましてくれた。

次には静岡から元気な仙人が来てくれ、当館を堪能しアドバイスをくれた。

さて、ポケモン(?)はどうだろう?

 

 

↓美術館の風除室にある私の焼き締め壺

陶芸を始めてたぶん1~2年のころ作った壺

紐作りの作品で活けてあるのは夏みかん

以前はこれくらいのものを苦も無く1日で成形できたのだが、今では集中力が続かない

夢中で作っていたころの持続力と体力はもうないのだろう

久しぶりに引っ張り出してみたが、悪くはないと思う

それにしても、陶芸を長くやっても進歩しない自分が情けない。