web悠果堂美術館通信(60)
7/5(金)、7/10(水)、7/11(木)、7/12(金)の4日間で、合計42点の作品をアップしました。
新規掲載作家では、福岡琢也、高原昌治、大森光彦、勝尾黎彦、中島均、梅染一美、廣崎裕哉、谷健司の作品がございます。
どうぞご高覧ください。
また、私が陶芸家として尊敬する村田亀水、若尾利貞両氏の作品と人間国宝では吉田美統、原清、の作品に加え、
備前焼の藤原啓、山本陶秀、伊勢崎淳の作品もございます。
さて、
今年1月に着工した(仮称)悠果堂美術館は、この梅雨に苦しめられながらも順調に進捗し、本年10月に開館となります。
「日本陶芸のいま」を鳥瞰できる美術館を作りたいという私の夢は、どこから見ても文字通りの「蟷螂の斧」ですが、
様々の幸運に恵まれ(もちろんその裏には多くの不運もあった気もしますが)あと2か月半で開館します。
「ららぽーと沼津」のオープンが10/4の予定ですが、
(仮称)悠果堂美術館はららぽーとの敷地の中なので、同日開館にするか、それとも10/1にするか、
日々揺れ動いています。
辛いことに10/1は消費税のアップの初日でもあり、消費者心理の冷え込みが予想され、
入館料が生活必需品への支出でない分だけ入館者数も厳しいかなと覚悟しています。
ともあれ、私にとって「開館」は到達点でなく、スタート点になります。
これからもいま以上に苦心惨憺、厳しく苦しいことが続くと思いますが、頑張って前進していきたいと思います。
各位のご指導、ご鞭撻を衷心よりお願い申し上げます。
この計画がほんの少しだけ動き出した時、多くの友人から無謀だと言われました。
当たり前のことですが、美術館は決して儲かる事業でなく、むしろ商売の反対にあるボランティア事業ですから、
地方の零細企業のオヤジが借金をしてまでやる事業ではありません。
ある人は、「ららぽーと沼津」を計画した大手不動産会社と美術館建設に伴う厳しい交渉(私の土地だけを除外する交渉)などせず、
黙って用地として定期借地で貸せば老い先の不安が解消するとか、
地代で好きな焼き物が買えるとか、
建物ごと回転寿司に引き取ってもらえとか、スーパー銭湯ならば儲かる等々、
美術館の運営の難しさを理解した上でのアドバイスを多く頂きました。
私としてはそれらの忠告を十分理解した上でのスタートでしたので、あとは運営を軌道に乗せるしかありません。
採算については全く確信がありませんが、サイは投げられたのですから、前進あるのみです。
くどくなり恐縮ですが、各位のご指導、ご鞭撻を心より願うものです。
↓焼き締め壺
作り手が言うのも変だが、「可も無し不可もなし」の作品。
花は似合うかもしれないが、作品としてのインパクトがない。
丁度いいところで釉の流れが止まったが、口縁がイマイチ。
口縁を中途半端にいじったのは制作中の迷いから。
薪窯で焼いた分だけが加点ありかな。