web悠果堂美術館通信(46)

Web 悠果堂通信

5/30(木)に10作品をアップしました。

清水卯一、金重陶陽、近藤悠三、山本陶秀をはじめ、岡部嶺男などの逸品10点です。

是非ご高覧下さい。

 

 

先日、ピカソの「泣く女」が日本のオークションで初めて、10億円を超えて落札されたというニュースが流れました。

ここ数年景気が浮揚しているのか、美術品の価格も徐々に上がって来ています。

落札者は販売目的の美術商ではなく、個人コレクターとのことでしたが、

2020年のオリンピックに向け、国内景気は上昇を続けるのでしょう。

私のようにいつも資金不足の蒐集家には、景気が悪くなって良いものが安く市場に出る時期が良いのですが、

オリンピックが終わるまでは無理で暫くはじっと我慢が続きます。

 

 

さて気の小さい経営者の私は「その先」が不安になります。

建設業は、今はオリンピック関連でゼネコンを中心に特需を満喫していますが、

我々地方の中小は最初からオリンピックの恩恵もありませんし、オリンピック後は一挙に氷河期に入るのは確実です。

良い時はゼネコンと一部地域の業者だけで、悪くなれば業界全体ででは道理も何もあったものではありませんがこれが現実です。

なるようにしかならないのが浮世と言えば浮世です。

取りあえず好きなやきものでも眺めて、一時浮世の不安を忘れたいものです。

 

 

↓5月になって作り始めた食器

それでも幾つかは貰われていった。

三成先生は「食器作りは本当に楽しい」といつも言うが、

先生のテストピースは、すべてそのまま作品として通用するように仕上げたものばかりで、

一般的なテストピースのように土の板片や高台未削りのものではない。

無理を言ってはいらなくなったテストピースをもらってくるが、実に使い勝手がいい。

こうした真面目さがあるから、作家然としてひどい食器を作る輩との差が出るのだろう。

そういえば八木一夫の口癖は「わてら 茶碗屋でっせ」だった。